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四国中から集客、期待膨らむ

会員制倉庫スーパーとして人気を誇る米国系「コストコ」を東温市に誘致する計画が進んでいる。オープンすれば四国で初めてで、同市などは経済効果に期待を寄せている。

　この構想は中村時広知事が記者会見で明らかにしたもので「必ず来てもらえるように東温市と一緒になって全力でアプローチしている」と語った。

　このコストコ誘致構想は県が３年前から準備を進めていて、当初は松山市に持ち掛けていたが難航。コストコは「近隣に50万人都市があること」を条件にしたため東温市が名乗りを上げて協力していた。

　立地予定場所は同市野田町のフジグラン重信店の前を通る11号線の南側約８ヘクタールで、現在、最後の地権者１人との大詰めの交渉を続けているという。

　今年３月には立地予定地から車で５分の松山自動車道にスマートインタ―チェンジが開通し、東温市では「愛媛県内だけでなく四国から来る人達の交通の利便性が高まり、集客が膨らむ」と期待している。

　同市では今後、同地が市街化調整区域にあたることから都市計画の変更作業を勧め、商業地として誘致を進めるほか、11号線からスーパーにつながる道の２車線化なども検討する。

　コストコは会員制販売で入会すればコストコオリジナル商品が買えることなどで全国の店舗では人気が高く、松山市でもコストコ再販店もオープンするなど認知度も高まっている。

　開店は、関係者によると「コストコの判断を優先するが、県では知事選が行われる２年後に合わせたいのでは」と話す。