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譲渡会やラジオ出演で啓蒙

　猫の保護活動やＴＮＲ活動に尽力している人がいます。その人は、「猫食堂女将」の緒方陽子さん（49）です。ＴＮＲは野良猫に避妊・去勢手術を施し、元の場所に戻す不幸な命を増やさないための取り組み。松山市は殺処分ゼロですが、愛媛県全体では全国ワースト３位で緒方さんは心を痛めています。少しでも減らしたいと個人で活動を開始。その際に多頭飼育崩壊現場を知り、解決に向けて仲間と同会を結成。

　月１回以上の譲渡会を開催し、地域の人達に活動を知ってもらう機会をつくっています。最期まで大切に飼える環境か判断するため全ての家庭でトライアルを実施。犬猫の幸せを願った譲渡をしています。

　多頭飼育崩壊現場から47匹を引き取り、うち31匹が新しい家族の元へ。障がいを持つ夫婦への譲渡例もあり、「不安を持たずに飼ってみてほしい」と緒方さん。「一緒に過ごせば、何を伝えたいのかわかります。筆談で譲渡の相談も可能なので、まずはトライアルから」と呼びかけています。

　次回の譲渡会は11月24日で「生まれた時に『おめでとう』と言われるべき命。終生愛情をもって家族に迎えてくれる人に出会えることを楽しみにしています」と微笑んでいます。※保護受付不可