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今治

子育て

2016.10.29

「子どもらの憩いの場に」

695号3ページ

今治初「子ども食堂」オープン

平日、低価格で朝ごはん提供

  様々な家庭の事情を抱える子どもたちに、朝ご飯を手頃な金額で提供する、子ども食堂を今治で初めて立ち上げた女性がいます。

 その人は、持ち帰りの惣菜専門店「塩むすびのハッピー」(町谷)を経営している、村上裕子さん(46)です。

 村上さんは今月1日、「ハッピー子ども食堂」をオープン。通学前に立ち寄れるよう、平日毎朝6時30分から7時30分ごろまで開けています。子ども(高校生以下)は、1食200円となっています。(大人は500円)

 村上さんが食堂を始めたきっかけは、年金暮らしの高齢者向けに低価格のお惣菜などを販売する同店に、子どもたちの利用が増えてきたことからでした。「ご飯だけではなく、何気ない日々の出来事を、私に話したいんです」と村上さん。

 早朝、お金を握りしめてくる子どもたちに、今まで味わったことのない感情が沸き上がったのです。自身も幼少期から父子家庭で育った経験もあり、相談や話を聞くだけでも役に立てるのではと、食堂の開店を決心。

 今後は、土日や祝祭日の営業も検討中です。「私の甲斐性の範囲でしていきたい。この食堂が、子どもたちの憩いの場になってほしい」と話しています。


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